あいらぶゆう~AI love YOU~
千夏から目線をそらすと、
バッチリ優と目があってしまった。
目が合った瞬間、
あたしは優から目をそらす。
優がなんでわざわざここに来たなんてわからない。
わからないけど、
すごく居心地が悪い。
俯いて、ズボンを強く握り締める。
「・・・・・・さてっと。
あたしたちはそろそろ帰るかなー」
「あぁ、もう授業終るしね」
「あ。あたしたち帰るけど、
小倉君はちゃーんといるからねっ♪」
「・・・・・・は!?」
顔をあげると、
千夏と佐野君が帰り支度を始めている。
え、いや、あの、ちょっ・・・・・
「ちょっと! 千夏!!」
千夏の首に腕を廻し、
部屋の隅まで連れて行く。
「ちょっと。何で、優を置いてくの!」
「だって、久々に会ったんでしょ?
あたしたちがいたらいちゃつけないしね~」