あいらぶゆう~AI love YOU~



「ゆっう、は・・・・・ね?」


「うん」


「あたし、が・・・・・」


「うん」


「もう、いらない・・・・・・?」


「・・・・・・・・は?」




優の顔が真顔になった。


それ以上もう見てられなくて、
手で顔を覆って下を向く。




「そんな顔しないで・・・・・」


「えっ、いや・・・・はぁ?
意味わかんねぇーよ。なに言ってんの?」



とぼけてんのかな。


単純にそう思った。

あの雨の日突き放されたことは
忘れない。忘れられない。


あの時の呆れた優の顔は、
忘れられないんだから・・・・・



「あの日、優怒ってたでしょ?

今まであんな事なかったし、
優は、あたしの事もう嫌なのかなって・・・」



言ったすぐあと、
さっきよりも涙が出てくる。


きっともう終わりかな。


そんなことしか頭に浮かばない。

優も言葉を待っていた、そのとき。




「何言ってんのお前?」



と、なんともマヌケな声が、
あたしの部屋で響いたのだ。

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