あいらぶゆう~AI love YOU~
顔を覆っていた手をゆっくり退かすと、
ぽかんとしている優の顔が目に入る。
「・・・・・・え?
だって、あのとき・・・えっ?」
なにやらぶつぶつ言ってて、
しばらくすると、はっとしてあたしを見る。
少し肩をすくめて遠慮がち優を見ると、
「愛は何時まで経ってもおバカちゃんか・・・」
と、溜息をつかれてしまった。
なによぅ。今その話じゃないもん。
「あのな。俺があんな事で、
怒ると思ってんのか? 愛想尽かすと思ってんのか?」
「違うの?」
「違うわっ!
起こったっていうか、ちょっと照れたっていうか・・・・・」
語尾がだんだん小さくなり、
もごもごしたしゃべり口調になる。
そっか、怒ってたわけでもなく、
分かれる心配もないのか・・・・・・・
「よかったぁ~・・・・」
「おい。お前俺がそんなに心ちいさい男だと思ってたのか?」
「うん」
「即答かよ・・・・・・」
あたしの思いすぎか。
やれやれよかったー・・・・・ん?
少し落ち着いたあと、
優の言葉が頭の中でリピートされる。
『ちょっと照れたっていうか・・・・』
何に?