あいらぶ?~I love?~
ずれてるズボンの裾を気にすることなく欠伸をする。
寝不足かなー。
そう思った瞬間だった。
「むぎゃっ!」
もうココを曲がったら裏庭ってとこで、
俺の胸あたりのところに衝撃が走る。
「いって・・・・・・・・・」
変な声がした所から考えると、
誰かが俺にぶつかった。
しかもこの声からして、
「あ、優だ。何してんの?」
「こっちの台詞だろーが、馬鹿」
悩みの種の、愛なんだな。
鼻をさすりながら、
俺を見上げる愛の顔はなんとも力の抜けた顔だ。
最近は馬鹿とか言っても、
反論すらして来なくなった。
はっきり言っておもしろくない。
「お前どこ行ってた」
「裏庭に脱走」