あいらぶ?~I love?~
あたしがお礼を言うと、
その男の子はあたしの横を通り過ぎていった。
この子も今から高校に行くんだ。
少し間を空けてから、
波もその男の子の歩いていった方向へ行く。
常に男の子が見える位置にいないと、
また迷子になりそうだからなぁ・・・・・・
しばらく歩くと見慣れてきた道になってきた。
そして遠くには、
愛しいまでに探していた学校。
あぁ、やっと会えたね学校!(泣)
涙ぐみながらさらに学校に近寄ると、
校門には優ちゃんと愛さんがいた。
まさか! 波を迎えに!?
「愛さ「愛ちゃーん」
愛さんを呼ぼうとしたとき。
あたしに道を教えてくれた男の子が確かにそう言った。
「あ! 正樹くん。
来るのに迷わなかったー?」
なになになになに?
どーいう関係?
「あ、波」
愛さんと男の子を凝視していると、
愛さんの隣りにいた優ちゃんが波を見つけた。
いや、優ちゃんはどーでもいいから。