37℃ 【短編】
消え行く想い

消えない想い


この2つを抱えて私達は生きている。




忘れる事の出来ない約束。

小さな、小さな約束。


幼い頃の消えそうなおぼろげな約束。





本当は忘れるべき約束なのかもしれない。




この闇のなかでは、小さな光があまりにも眩しすぎて、それだけを頼りに歩いていく。



目の前に別れている道があっても、迷う事なく光に導かれていく。


たった一つの光を信じて、それ以外の光を選べない私は間違っているの?





間違っていてもいい、私はあなたを信じている。



小さな約束を信じているの。
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