37℃ 【短編】
あの駅が近づくとドキドキしてしまう。
いつもの特等席に座っている私は、朝の満員電車の人混みの中、次に止まる駅を心待ちにしていた。
「次は、〇〇駅~〇〇駅~。」
一本調子なアナウンスが駅名を伝える。
ただ、それだけなのに鼓動は速くなる。
プシューとドアが開くと、私が待ち焦がれていた人が現れた。
いつもの特等席に座っている私は、朝の満員電車の人混みの中、次に止まる駅を心待ちにしていた。
「次は、〇〇駅~〇〇駅~。」
一本調子なアナウンスが駅名を伝える。
ただ、それだけなのに鼓動は速くなる。
プシューとドアが開くと、私が待ち焦がれていた人が現れた。