「私」にはなかった「モノ」【実話】
三年生になった私は、何故だかあまり学校に行かなかった。

嫌いだからではない。
自分でもわからない。


これから一年が経てば、私も社会にでると言うのに、私はまだ甘えてばかりの一路を辿っていた。


一週間に一度、決まって午後から相談室に顔を出した。
いつも通り後輩とマツダさんが迎えてくれる。
特に何もせずに過ごし、帰る。



それを一年続けた。
< 15 / 51 >

この作品をシェア

pagetop