「私」にはなかった「モノ」【実話】
よっちゃんが週に一回あるかないかの休みにでかけた。

ゲームが大好きなアイツの事だ、バスでゲームショップをまわるのだろう。
ミワもついていった。

私は相も変わらず家で寝ていた。


午後4時。

よっちゃん達が帰って来た。
アイツ等は重いから帰ってくると足音でわかる。
いつも通り私のところに一直線でやってきた。



「アユ~これあげる~」



一枚、紙切れを渡された。



「何これ?」

「郵便局で短期のアルバイト募集してるんだって。行ってみれば?」



そういえばもう年末だ。
郵便はよく使うので少し興味がわいた。



「…行ってみるか。」



よっちゃんが嬉しそうに笑った。
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