「私」にはなかった「モノ」【実話】
肺に煙を吸い込んで、口から出す。

ケントよりも慣れた独特の香りがした。
それに、ケントなんて吸ってる人は始めてみた。
きっと周りと違う物が好きな人なのだろうと思う。
なんとなくしっくりくる。


煙草を吸い終わって、ショッピングセンター内のゲームセンターでゲームをやった。

ちょっとやりこんだこのゲーム。
なんとなくで付き合いが長い。
このゲーム意外のゲームはあまりやらない。
興味がない。

ゲームもすんで、少し店の中を歩き回る。
さすがは田舎だ。

何もない。

本屋、ゲームセンター、スーパー、百円均一…
あまり面白いものはなかった。

諦めて外にでた。
まだ2月で外は肌寒い。
アキラさんは細い体にあわない大きめのダウンを着ていた。

それがまた不恰好。

下から出た脚はとても細いのに、上だけモコモコ大きい。



本当に、この人は面白い人だと思った。
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