「私」にはなかった「モノ」【実話】
遊びに。
またアキラさんと会う約束をした。
今度はカラオケだ。
2人で行くのもなんだからと、姉のミワも一緒に行った。
待ち合わせのカラオケの前、ミワと話をしながら待つ。
「さてさてあいちんの男はどんな男かねぇ~?」
「だから俺の男じゃないって言ってんじゃん。」
「だぁってぇ~」
「だってじゃない。違うもんは違う。」
鞄の中から煙草を出して火をつける。
同じようにミワも煙草を吸い出した。
同じ銘柄。
ミワとは仲が良い。
その下の姉ヨシミとも仲が良い。
けれども、ミワの上の姉は大嫌いだ。
一番上の姉は数回しか会った事がない。
私は五人姉妹の末っ子。
親はもう子供になんか飽きていて無関心だったけど、ミワやよっちゃんがよく遊んでくれた。
それなりに可愛がられていると思う。
よっちゃんは相談にのってくれる。
ミワは遊び相手。
友達のように仲が良いから、逆に友達がいらないくらいだ。
今回のカラオケだって、友達を誘うよりミワを誘ったのはそのせいだ。
「最近あいちんはかまってくれないよねぇ~」
「そう?いつも通りだと思うけど?」
「携帯ばっかいじってて…あの男め…」
「だからそんなんじゃないってば。サイト関係のメールの方が多いし。」
「違うもん。確実にあの男のせいだもん。」
「あの男あの男って…アキラさんだって言ってるでしょ?」
「あの男で十分。」
「あのねぇ…」
ミワは妹依存が酷いと思う。
彼女はいつだったか仕事を辞めてからずっと引きこもり。
前は月に一度は友達と遊んでいたけど、最近は本当に稀だ。
私かよっちゃんがいないと一歩も外に出ない。
知らない人と会うのは極力避けて…
だから今回のカラオケも最初は断るかと思っていた。
だが案外すんなり行くと言った。
カラオケは好きなようだ。
今度はカラオケだ。
2人で行くのもなんだからと、姉のミワも一緒に行った。
待ち合わせのカラオケの前、ミワと話をしながら待つ。
「さてさてあいちんの男はどんな男かねぇ~?」
「だから俺の男じゃないって言ってんじゃん。」
「だぁってぇ~」
「だってじゃない。違うもんは違う。」
鞄の中から煙草を出して火をつける。
同じようにミワも煙草を吸い出した。
同じ銘柄。
ミワとは仲が良い。
その下の姉ヨシミとも仲が良い。
けれども、ミワの上の姉は大嫌いだ。
一番上の姉は数回しか会った事がない。
私は五人姉妹の末っ子。
親はもう子供になんか飽きていて無関心だったけど、ミワやよっちゃんがよく遊んでくれた。
それなりに可愛がられていると思う。
よっちゃんは相談にのってくれる。
ミワは遊び相手。
友達のように仲が良いから、逆に友達がいらないくらいだ。
今回のカラオケだって、友達を誘うよりミワを誘ったのはそのせいだ。
「最近あいちんはかまってくれないよねぇ~」
「そう?いつも通りだと思うけど?」
「携帯ばっかいじってて…あの男め…」
「だからそんなんじゃないってば。サイト関係のメールの方が多いし。」
「違うもん。確実にあの男のせいだもん。」
「あの男あの男って…アキラさんだって言ってるでしょ?」
「あの男で十分。」
「あのねぇ…」
ミワは妹依存が酷いと思う。
彼女はいつだったか仕事を辞めてからずっと引きこもり。
前は月に一度は友達と遊んでいたけど、最近は本当に稀だ。
私かよっちゃんがいないと一歩も外に出ない。
知らない人と会うのは極力避けて…
だから今回のカラオケも最初は断るかと思っていた。
だが案外すんなり行くと言った。
カラオケは好きなようだ。