「私」にはなかった「モノ」【実話】
予想通り3回で出た。


"はぁい!先輩!どうしたんですか!"

「いやいや、たいした用事じゃないんだけど、今度のイベント私の知り合いも一緒で良いかな?」

"えっ!?折角先輩とデートだったのに!"

「嫌かな?」

"いえ!そんな事ないです!先輩が言うなら!"


先輩が言うなら…それは彼女の口癖だった。
いつものその言葉に、私は苦笑して話を続けた。


「そう?良かった。一応男の人なんだけど、良い人だから大丈夫だよ。それで、打ち合わせも兼ねて今度の13日。明後日だね?空いてる?その人も来るから顔合わせにも調度良いし…」

"はい!意地でも行きます!"

「そう、良かった。じゃあ午後一時に市活で良いかな?」

"はい!わかりました!"

「じゃ、遅刻厳禁だよ~。明後日またね、ばいば~い。」

"はい!失礼します!"


…本当に不思議な子だなぁ…
先輩先輩って…
メール画面を開いてまたアキラさんにメール。



彼女大丈夫だそうですよ~
あ、ちなみに色白でちょっとぽっちゃり系の巨乳でちっちゃい子です(笑)
通称なるちゃんです。

ちっちゃいんだ!
やる気出てきた!(笑)
早く会ってみたいなぁ~



…ちっちゃい子が好きなんだ。
へぇ。
うん、それっぽい。
勝手にそんな事を考えていた。
でも本当に小さい女の子が傍らにいたらお似合いな感じだ。
なるちゃんは150cm程の身長で、まさに調度良いだろう。
何かあったら応援してあげよう、なんて思いながら、中学生にはさすがに興味ないか、なんて思っている。
楽しくなってきた。
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