「私」にはなかった「モノ」【実話】
すぐに13日はやってきた。
午前中にシャワーを浴びて、軽く食事を取って家を出た。
ちょうど12時に待ち合わせ場所についた。
1時間前だからまだ来るはずもない。

携帯を取り出して自分のサイトの書き込みに返信をしていた。
しばらく掲示板を見ていなかったせいか、たくさんの新着書き込みがあった。
最初に2,3件に返信するまではよかったが、だんだん飽きてきた。
でも返信はしないと…
最近サイトとかどうでもよくなってきたな…なんて思いながらも、訪問者がいる事が嬉しくてやめられない。
何より更新を楽しみにしてくれている訪問者さんがいる。
メールや掲示板で感想を聞かせてくれる人達がいた。
なんだかんだやめられないんだ。

やっと返信も終わり、時計を見てみると既に30分経っていた。
あと30分…
時間が経つのは早い。



「あ…」



なるちゃんに電話するのを忘れていた。
急いで電話した。
コールが鳴る。
1回、2回、3回。



「もしもし!」

「やぁ、先輩だよ~起きてる~?」

「いえ、寝てました!」

「そっかそっか。30分前だよ~そろそろ起きてね?」

「え!?マジですか!?ぎゃっ!!」

「遅刻厳禁だよ~じゃ~ね!待ってる~」

「はい!頑張ります!」



電話を切った。
何を頑張る気なんだろう?
不思議な子だな…

12時45分。
携帯が震えた。
アキラさんからのメールだった。


これから家出るね?
お嬢もういる?

はい。
もういるんで…
入り口の所にいますから、すぐわかるかと…

了解!
すぐ行くから!

は~い。
待ってま~す。



もう来るんだ。
なるほどなるちゃんとは違って時間を守る人だなぁ…
確か二人ともA型だって言ってたな。
A型もいろんなA型の人がいるなぁ~
なんて…
くだらない事を考えていたら目の前を青いバイクが通った。
あれはアキラさんだ。
駐車場にバイクを置きに行くのだろう。
少し待っていた。
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