「私」にはなかった「モノ」【実話】
「ん~…あたしもそんな事考えた事あるよ?でもあたしは高校行きたいから学校行く。」

「なんで高校行きたいの?」

「中卒よりかは高卒のがマシ。高卒よりかは大卒のがマシ。そゆこと。」

「ふぅん…私は高校行きたくないな。また同じだもん。」

「そうだね。同じだよ、きっと。だけどそれ我慢しないといけない時もあるんだよ。最低あたしはあたしの為に高校行くよ。ま、仕事もしたいから定時制だけど…」



よっちゃんは我慢強い。

怒ると手に負えないけど、頭も良いし、優しい。
男だったらかっこいいのにな、といつも思う。
まぁ体系はちょっとぽっちゃりを通り越しているけれど…
けど私は大好きだ。

少し話しをして、2時間目に間に合うように学校に行った。
先生には散歩してたと言った。

< 6 / 51 >

この作品をシェア

pagetop