おいで。



「………あれ?」
私は、左側に目をやった。


横断歩道の前に赤いランドセルを背負った女の子が立っていた。


「あの子、渡らないのかなぁ~」
私が指差す先をお母さんとお父さんが目で追った。









「…………えっ?!」





そう言った後、お母さんは突然体を震わせた。








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