おいで。


私達は、混乱していた。


「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…」

そうお母さんは目を瞑って何度も繰り返していた。


お母さんの不可解な行動に私は、平常心ではいられなかった。

「お母さん、お母さん!!」
と私は、何度もお母さんを呼んだ。








「…………おいで。」






私達三人しかいない車内に突然子供の声が聞こえた。









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