おいで。



私は、お母さんの名前を呼ぶのを止めた。





お母さんは、放心状態で何も言葉を発さなくなった。







「…おいで。」

静まり返った車内にまた少女の声が響き渡った。








「…だれ…な…の?」


私は、恐る恐る姿の見えない少女に問いかけた。






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