あたしの執事
愛梨が振り向くと


そこにはキャップを被り、腰パンにずらしたジーンズをはいた若い男がにやにやしながら
立っていた。




「この辺りに、葛城さんのお宅があると聞いたのだけれど…知りませんか?」





「葛城ねぇ…。あ、俺知ってるよ。連れっててあげるよ。」



男は、そういうと愛梨の前を歩きだした。



愛梨は恐々とその後について行った。




いつのまにか少し距離が開いてたようで、男が振り向いて待っていた。








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