あたしの執事
男たちの顔から全身ぶわっと冷たい汗が吹き出し、血の気がひき、唇が恐怖でわなわなと震えていた。




一人の男は、恐怖で立ちすくんで微動だにできなかった。





もう一人の男は、恐怖で立ちすくんでいる仲間に喝【かつ】を入れ、震えながらも坂上に立ち向かう。





「野郎、なめんなよ!!」






男はそう言うと、バタフライナイフをダウンの内ポケットから取り出して、坂上に振り下ろした。
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