あたしの執事
「あなたは、私ともう関わらない方がいいわ。私は、いつも周りを不幸にしてしまうの。お父様に他の方を紹介してもらえるよう私から言うから…だから、だから…」



「お嬢様。」




坂上は、愛梨の手を優しく包み込んだ。




「私は愛梨様だから、お仕えしたいのです。」




その凛とした言葉は愛梨の耳に浸透していった。
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