あたしの執事
昨日の出来事で愛梨の中でいつのまにか坂上はなくてはならない存在となっていた。



菜月がもし、坂上の事を好きになってしまったらどうしよう。




坂上は菜月にお願いされたら、自分から離れていってしまうのだろうか?



昨夜言っていた『私は愛梨様だから、お仕えしたいのです。』というあの言葉はどういう意味を込めて言ったの?



単なるリップサービス?



それとも……?




愛梨は漠然とした不安に襲われ、教室への足取りも重くなった。



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