あたしの執事
愛梨の目に映った葛城は車椅子に座っていたからだ。



少しウェーブがかかったこげ茶色の髪も


黒い瞳


真っ直ぐな視線


ほどよい厚さの唇も



「お久しぶりです」


と言った柔和な口調も




昔と変わっていない



ただ体が昔より少し痩せた気がする。





















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