あたしの執事
「葛城…もしかして二年前私が、階段から足を踏み外した時にかばってそうなったの?私のせい?」



葛城は何も言わずにうつむいてしまった。



愛梨はそれを肯定と受け取ると、車椅子の葛城に駆け寄った。



「ごめんなさい、私のせいで足を不自由にさせてしまって…ほんとに、本当にっ。

ごめっんなさい…なのに、私、私、今まで何も知らなかった……。」



と愛梨はそのまま泣き崩れた。





< 142 / 215 >

この作品をシェア

pagetop