あたしの執事
愛梨を降ろした後、坂上は車を発進させないで愛梨の後姿を見ていた。




坂上は深いため息をつき、ハンドルに顔をうずめた。




どうして、俺は何も言えない



なにも愛梨様の力になれないんだ!!




俺は小学生の時に、愛梨様に助けられたのに…




坂上は自分の無力さを呪った。



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愛梨が車を降りて少し歩いて行くと、メイド喫茶の求人広告が目に飛び込んできた。
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