あたしの執事
愛梨は初めて入る空間に不安と緊張を覚えながら、震える手でガラス戸の金色の取っ手を掴んで思い切って押した。





「おかえりなさいませ、ご主人様。」



入った瞬間、甘えたような声とにっこりとした作り笑顔に出迎えられた。



頭にはレースのついた黒い大きなリボン



襟と袖に白いフリルを施した



黒いメイド服の女の子達が立っていた。
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