あたしの執事
自分から菜月に笑顔で話しても、無表情に目をそらして挨拶をする菜月。



話しかけても、最低限度の事しか話さない菜月。



他の人と楽しそうに話をする菜月。




ねぇ、あなたの中に私はもういないの?


私ってあなたの一目惚れにも負ける存在なの?



愛梨はとめどなく溢れてくる涙を、一生懸命拭いながら坂上の下へ向かった。


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