あたしの執事
いつもならその優しい声色に




その心配してくれる気持ちに




くすぐったいけれど、とても嬉しいはずなのに。





今回は違っていた。




複雑な感情が愛梨を支配し、

「なんでもないわ。」


と坂上から視線をそらして言うだけで精一杯であった。
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