あたしの執事
最初は、嫌だった。


坂上だから、というより私につく執事そのものが。


金に目をくらます人間が嫌いだった…


葛城は違ったけど、今まで他の執事は「お金目当て」と言うのを薄々感じた。


そして、大切にしてくれていた葛城は、私が階段を踏み外した日をさかいに家から姿を消した。

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