あたしの執事
まぁ、私が悪かったと思うよ?

視力の悪い人から眼鏡を奪って、あげくに脅迫だもんね……。


でも、そこまで怒ることなのだろうか。



坂上が怒っているのは、一目瞭然だった。


私がお姫様抱っこを嫌がっていた時とは明らかに空気が、違った。


ピンと空気が張りつめている……



重々しい沈黙が私達を包む



唯一の救いは、坂上の土を踏む足音だった。



もうすぐ家に着く…。

間もなくこの状況から解放されるかと思うと、ほっとするのだった。
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