あたしの執事
蝶は、家の外の方へとどんどん向かっていく。


「お外でちゃ嫌。」

そう蝶に向かって叫ぶが、通じるはずもない。


とうとう蝶は、塀の外へと出て行ってしまった。


「お外いちゃったよぅ…」


泣きじゃくりながら、歩いて行くと、裏門が少し開いてるのに気付いた。



「ちょうちょさんどこ~?」



「あ、みぃつけた!!」



蝶を捕まえようとした瞬間、トラックがどんどん私の方に近付いてきた。






「危ない!!」





悲鳴にも似た声と同時に、私は歩道に突き飛ばされた。


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