あたしの執事

目覚めの刻

急に、口にとてつもなく苦い、まずい味が広がり目を覚ました。



「なに、これぇ!?」


耐えきれない味に吐き出そうとすると、坂上の白い、長い指が私の口をふさいだ。



「眩暈に効く漢方薬でございます。そのまま、お飲み下さい。」





すっかり、坂上のペースにはまって漢方薬を飲みこんでしまった。


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