あたしの執事
それなら、坂上を追い出すことには心が痛まないわ。


今までみたいに、執事を辞めさせる口実であった無理難題のわがままを考える必要もないし。


私には執事なんかいらないもの。



──もう、葛城みたいな犠牲者も出したくないし



早速、お父様に言いにいかなくては……



愛梨は、ベッドの近くに置いてあるスリッパを履く【ハク】と立ち上がった。
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