あたしの執事
愛梨が本棚に挟まれた廊下を通り抜けると、ぬくぬくと暖炉前のこたつでくつろいでいる父親である伸次がいた。





「──お父様…。いい加減、暖炉の前でコタツの中でくつろぐというナンセンスな事は止めたら?」



「ナンセンスとは、なんだ!!私はより温かく快適に過ごそうと…。」


「はい、はい。単に光熱費の無駄だから。伊月さん、あなたからも何か言ってあげて?」
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