よしお
翌日



部屋で寝ていると電話が鳴った



“うるさいな…”




1回目の電話は無視をした



しばらくして2回目の電話が鳴った




俺は眠たい目を擦りながら電話に出た




「あっ! 高木くん! 心配してたよ…連絡が取れなくて…」




よしおの声だった




「よう よしお、元気?」




“懲りないヤツだ… まだ俺を慕って来やがる”



「よしお ヤケドはどうだ? 痛いか? また遊んでやるからよ」




「…うん 少し痛いけど…大丈夫だよ また絶対に僕と遊んでね!」




“…生意気なヤツだ”




「うるせ! 何友達づらしてんだよコラッ! お前の母ちゃんやっちまうぞコラッ!」




「…お母さんも …高木くんと仲良くしなさいって… 高木くんは僕の憧れの人なんだ… 僕に話し掛けてくれたのは高木くんだけだもん…」




ガチャ




ごちゃごちゃうるさいので電話を切った



< 17 / 27 >

この作品をシェア

pagetop