よしお

“憧れの人…”




気持ち悪っ!



街へ遊びに出た




夕方に家に着くと、オヤジとオヤジの部下が玄関にいた




オヤジは俺を見つけると慌てて俺を呼んだ




「おい! 本当はダメなんだが、あまりにも無言電話がヒドいものだから、部下に手伝ってもらい逆探知したんだが…」




オヤジは電話を見つめて言葉を詰まらせた




「なんだよ!」




「あ… あぁ それじゃハッキリ言うが、どうやらイタズラ電話の発信元は…お前の同級生らしい。」




“………よしお! あの野郎! 俺以外は無言電話って…なんて弱いヤツだ!気持ち悪い!”




俺は頭に血が上った



すぐによしおの家の電話番号を調べ、電話をかけた






「はい。」




よしおの母ちゃんが出た



「ババア! よしお出せよ!」




「あっ…高木くん? よしおに電話してくれたの! ありがとう! ちょっと待ってて」




よしおの母ちゃんは楽しそうな声で言って、よしおにかわった




「もしもし高木くん! 電話来たの凄い嬉しいよ! でも…どうしたの?」



「コラッよしお! 家にイタ電したのお前か! ぶっ殺してやる! ナメてんのかっ!」


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