よしお






真っ黒だ… 全て…












後ろでオヤジと部下がただ呆然と立っている








「信じられない… どうしてここから電話が…」





オヤジが言った







しばらく3人で焦げ臭い部屋の中に立っていた






“電話! どこにあるんだ!”




俺は部屋の中の電話を探した





…全て真っ黒な燃えカスばかりで分からなかった




「ねぇ! もう一度ここに電話してみようよ! 携帯電話持ってないの?」





俺はオヤジの部下に聞いた






「最近流行りの携帯電話だね。車に緊急用のモノがあるよ。 しかし…ここにつながる訳ないよ… 絶対に誰かのイタズラか逆探のミスだよ。馬鹿げてるよ…」





部下は真剣な顔で俺に言った




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