Lovejunkie~恋愛中毒~
酸味がかった消毒液のような匂いが鼻を突き抜け
ボーっとした感覚が頭を襲う。

クラクラっときたのは一瞬だけで収まった。


目の前には「なっ、大丈夫やろ?でもちょっと気持ちいいやろ?」と悪戯っぽく笑う涼介の顔があった。


気持ちいいのか 気持ちよくないのかなんて そんなことは どうでもよいことだった。
ただなんとなく この涼介という男に 「真面目なんやな」と言われたことが面白くなかったんだと思うんだ。


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