Lovejunkie~恋愛中毒~
涼介の家へ入る。

リビングには 涼介のお父さん、お母さん、お兄さん、お姉さん、お姉さんのご主人と3歳くらいの男の子が
バタバタと葬式に向かう準備をしていた。

「お邪魔します。
はじめまして、橘夏美と言います」

緊張して頭を下げた。

涼介は 「俺の女やし~、ちょっと色々あって連れてきたし~」と、喪服に着替えだした。

昨日の通夜も 今日の葬式も近所のシティーホールで行うらしい。


「橘さん…だっけ?
ワシは先に行かなアカンから出かけるけど、まぁ ゆっくりしてて下さい」

涼介のお父さんはそう言って 先に出かけたようだ。
涼介と一緒で背が高く なかなかダンディーで格好いいお父さんだった。

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