Lovejunkie~恋愛中毒~
三人でもう一度さっきの病院の駐車場へ戻る。
停めてある一台のスカイラインにエンジンをかけ 乗り込む拓哉に涼介が 「気をつけろよ」 と声をかける。


「大丈夫ですよ!GTRなんでポリに追われても 逃げきりますよ(笑)」


走り去る拓哉を見送り 私たちも駐車場を出る。

「今日はラブホに泊まろうか?」

涼介の提案を断る理由は何もなかった。

途中 美沙から電話がなる。

「ママ お疲れ様です。今 店 閉めました」


美沙と喋りながら 時間を確認する。
涼介から誕生に貰ったエルメスの時計の針は一時を差していた。



私たちは その三時間後 知ることになる。


ちょうど その頃――


拓哉がパクられたことに。

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