Lovejunkie~恋愛中毒~
「ナツ、俺もうアカンわ。グリグリになるわ…」


「大丈夫やで、涼介」

気休めにしかならない言葉を私は繰り返す。


けれども涼介はシャブをやめない。
シャブを売ることもやめない。

以前より さらに客を増やし 忙しそうに走り回っている。
私も仕事中はムリだが それ以外の時間は道中を一緒にすることが多くなった。


夜中のコンビニ 朝方のファミレスの駐車場……数万円と引き換えに 茶封筒に入れたパケとポンプを車の窓から顔だけを出し 涼介は交換する。
助手席に座り私はその様子を眺めている。
客のほとんどは私たちより若い少年や少女だった。

心の中では 「薬なんて やめなよ」 私は叫んでいた。

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