Lovejunkie~恋愛中毒~
それからの私は さらに毎日 涼介の体を求めた。
エクスタシーはもう飲まない。
出来れば健康な赤ちゃんが欲しい。

覚醒剤に蝕まれた涼介の体。
ヘビースモーカーでアルコール漬けの私の体。
それでも私は赤ちゃんが欲しい。

赤ん坊におっぱいをあげる私の横で その姿を微笑ましそうに眺める涼介。
寝返りやハイハイや初めての一歩に一喜一憂する涼介と私。
天気のいい日は郊外の広い公園で ビニールシートを広げてお弁当。
男の子だったら野球をさせて 女の子だったらバレイかピアノ。

夢見るそれらの光景の横には ずっと涼介がいる。
いや、いなくてはいけない。


だから もし神様がいるなら…お願いします、涼介を連れて行かないで下さい。


< 161 / 174 >

この作品をシェア

pagetop