Lovejunkie~恋愛中毒~
ボックス席のソファーの横に座り私が相手をしている客は吉田というヤクザだった。

ヤクザといっても しのぎがあるのか、ないのか…いつも金のない貧乏ヤクザだ。

それでも気だけは良く 金が入ると飲みに来てくれる。
吉田が私に惚れているのは態度でわかっていた。


けれど 『男で金がないのは 首がないのと同じ』だと思っていた私は
「よっちゃ~ん 迎えに来てよ~♪」なんて甘えて
たまに電話をするとホイホイ尻尾を振って迎えに来てくれる 都合のいい私のパシリだった。

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