Lovejunkie~恋愛中毒~
「うん」なんて言っちゃったよ……。
あちゃ~ マジかよ、私。


そんな気持ちを余所に涼介は やった~!!と少年のように喜んでいる。


「そうや!!大事なこと忘れてた!!
ママって名前なんていうの?」


「あっホンマやね。名刺も渡してなかったっけ?
夏美……橘 夏美。
春、夏、秋、冬の夏に美しいって書いて夏美」


「橘 夏美かぁ~綺麗な名前やなぁ。ぴったりやん。
じゃあ 俺これからナツって呼んでいい?」


名前で呼ばれるのなんか久しぶりだ。
なんだか照れくさいな。


「あんな……俺ナツに出会ってからずっとトイレしてても 風呂入ってても ずっとナツが今なにしてるんやろ~?って 気になって気になって仕方がなかってん。
それは好きってことなんかな、って思ってな……」



あ~ そっか~。
好きって気持ちなんて そんなものかもしれない。
一人でいる時間に 相手のことを どれだけ思い出すか。


じゃあ私も出会ってから ずっと涼介のことが頭から離れなかったんだよ。


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