Lovejunkie~恋愛中毒~
二十歳の夏 私はバカラにはまっていた。

当時 木屋町のキャバクラで働いていた私は客の一人に仕事後アフターで 「面白い所があるから」と木屋町の路地裏の雑居ビルの3階に連れて行かれた。
二重扉のその向こうが甘い罠の始まりとは知らずに。


ルールも分からず 客に言われるまま賭けているとビギナーズラックなのか その夜 私は40万の現金を手にした。
浮かれた私は 次の日 キャバクラで一緒に勤めていたミキを誘って またバカラに行った。


今までたまに遊んでいたパチンコなんて比べものにならない程 バカラは私達にとって甘美なものだった。


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