Lovejunkie~恋愛中毒~
私達は毎晩 仕事が終わるのを待ってバカラに通った。

ここでは煙草もドリンク類も全てサービスだ。顔見知りになったボーイが パーラメントに火をつけてくれる。


「ちょっと~ 私ら負けてばっかなんやけど~」なんて拗ねて言ってみても

「次は勝ちますよ」と愛想笑いで返してくる。


そう、次は次はと思いながら負け込む日が増えた。


バッチリとスーツを着こなした 年は私達とそう変わらないような この店のオーナーだと名乗る藤崎という男が声をかけてきた。

「毎晩 贔屓に遊んでいただいて ありがとうございます。
お手持ちが足りなくなったら いつでも声かけて下さいね」

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