Lovejunkie~恋愛中毒~
私はベッドの中で涼介の腕に自分の腕を絡ませながら そんな五年も前の昔話を喋りだした。


「忘れてたわけじゃないんよ。
ホンマは思い出したくなかったんかもしれん。
ミキがヘルス行ったんは 私のせいじゃないけど…
でもあの時 私が誘わへんたらなぁ…って考えたりすんねん」


「うん…そやな」


「涼介は そんな気持ちになる時はないの?
シャブに嵌ったんはアイツの勝手やけど…そやけど俺が売らへんたらって思った時とか今までなかった?」


「そやけどな ナツ…、ミキって子はナツに誘われんでも いつかバカラ行ったかもしれん。
バカラに行かなくても 風俗に行ったかもしれん。
俺の客になった奴も 俺がシャブ売らんでも ポン中になったかもしれん。
それが そいつらの宿命なんや」


< 48 / 174 >

この作品をシェア

pagetop