Lovejunkie~恋愛中毒~
~第3章~

媚薬

小さい頃から誕生日が終わると 夏が終わった気がしていた。
実際 誕生日が終わったら すぐ9月になり二学期が始まる。


9月に入って 日中はまだまだ暑かったが 夜になると幾分 風も秋の匂いを含み肌寒くなっていた。

夏の終わりは何故だか物悲しい。
秋は過ごしやすくて嫌いじゃないが 早く暮れていく太陽は小さい頃から嫌いだった。



「デブにはちょうどいい季節やわ~(笑)」


心底 涼介は涼しくなるのを待ち望んでいたようだ(笑)

< 94 / 174 >

この作品をシェア

pagetop