君ノ存在理由


「桜田君!手をのばしてっ!」


「わっ、わわっ!!」


いきなり襟首を摑まれた
ってそこは手じゃねーよな
どう考えても手じゃねーよな


「ゴメンなさいっ 大丈夫ですか?」


「なぁ!?本城知紅!?」


顔をあげた俺は再び驚いた
なんで夢に出てきて今度はこんなとこで会うんだ


「スイマセン…急な攻撃だったので、つい。」


「急な攻撃?」


「はい、さっき桜田君が立っていた場所。見てください。」


いわれるままにそちらの方を見た
!?大きな穴が開いておられます…


「ぅっわ!!なんだよあの穴。」


「あきらかに桜田君を狙って空けられた穴ですね。」


冷静に分析してる―!?
本城知紅ってこんな奴なのか!?


「小癪な。お前たち二人などすぐ片付けられるが・・・今日は多めに見てやる!!」


<はく>という少女<200歳>はそう言って跡形もなく姿を消した


(諦めはえぇな)


「なっ、畜生!!待ちやがれっ!!」


「レータ!」


「…くそっ。分かったよ、逃がせばいいんだろ。」


北神麗汰を言葉だけで抑えたっ!
ほ…本城知紅ってすげぇ

あっけにとられていると二人は俺の前で跪いた


「なっ何?どうしたんだよ。」


「俺らはあなたをお探ししておりました。」


「やっと見つけることができたのに…こんなことに巻き込んでしまい申し訳ありません。」


「えー!急に何を言い出してんスかっ、二人とも?」


跪いたまま顔を上げない
本当にどうしたのだろう


「再びご挨拶を申し上げます。」


『初めまして、俺(わたし)の主。』


「もーわけわかんねーっ!!!」



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