君ノ存在理由
いやいやいやいや、ありえねーだろ・・・
普通転校生をはさむかっ!?
なんかめっちゃ鋭い視線感じるし・・・
「よろしくね、桜田君。」
!!
俺が慌てふためいている間に本城知紅はいつの間にか隣に座っていた。
「あ・・・よろしくっ。」
「お前さぁ、知紅に変なことしたらBUっ殺すからな。」
「え!?」
思わず振り向いてしまう。
そりゃぁ・・・
『ぶっ殺す』なんて言われたら誰だって振り向くだろうな。
しかしなぜ『BU』が英語なんだ?
「あはははは・・・するわけ無いでしょう。」
「・・・。」
視線が痛い。
頼むから席に着いてくれ。
「ちょっと、レータ!桜田君が困ってるでしょっ!」
「・・・フン。」
たっ、助かったぁ。
「ゴメンね、レータピリピリしてて・・・。」
俺が安心していると本城知紅が小さな声で言った。
「いや、大丈夫だから。」
本当のことをいうと、正直怖かったが・・・
「はいはい!無駄話はそこまで、授業始めるぞ!!」
こうして俺と転校生のスクール・ライフが幕をあけたのであった