君ノ存在理由

【二人の主（ｱﾙｼﾞ）】

「･･･じ、主（ｱﾙｼﾞ）聞こえているのなら、返事をしていただけませんか？」


　　ん？なんだ、この声？
　　どこかで聞いた覚えがあるような気が･･･


「やっぱり、こんなに小さな霊力では気づかないのかしら？」


　　何を言ってんだ？
　　―あ！思い出した、この声は･･･『本城知紅』だ
　　ははっ、夢にまで出るとはどんだけ好きなんだよ


「いや、確かに聞こえているはずだ。学校でもう一度やるぞ。」


　　これは･･･北神麗汰！？
　　何で出てくんだよ、俺はそんな趣味ねーぞっ！！
　　でもさっきから何を言ってんだ？
　　丸聞こえなんですが･･･


「分かった。早く見つけないといけないわね。」


　　誰をですかい？


「あぁ、世界が滅びる前にな。」


　　！？
　　世界が滅びる！？何言ってんだよ、こいつら
　　頭おかしいんじゃないのか？


「･･･　　　　　で、･･･　　は　　　の？」


　　うまく聞き取れないぞ？
　　おい、どうしたんだよ


　　ﾋﾟｯ　ﾋﾟﾋﾟｯ　ﾋﾟｯ　ﾋﾟﾋﾟｯ